大学院で税理士試験の税法免除を目指す方へ~論文作成のテーマ選び~
大学院で科目免除を狙おう!
税理士試験を5科目受験して全てに合格するのが王道です。
しかし、税理士試験は大学院を卒業することで科目免除ができるという制度があります。
詳しくは割愛をしますが、社会人の方には5科目全ての合格の前に受験自体を諦めてしまうという方も多いです。
時間をお金で買うと考えた場合、大学院での科目免除はとても有効と私は思います。
大学院の指導教授の方の方針にもよりますが、次の2パターンがあります。
①テーマを与えられる大学院
②テーマを自分で見つける大学院
①のタイプの大学院であれば、テーマは決まっていますので、必要な資料として本、雑誌、論文、判決文をそろえるだけで難なく進めていけるかと思います。
さて、問題は②のパターンです。
私も②のパターンの大学院に現在(平成28年12月時点)在籍しており、ただ今、卒論の執筆に忙殺される毎日を過ごしております笑
これから大学院に入学する方、既に大学院に在籍しており、これから論文を書く方の参考になればと思います。
テーマ選びで2年以内に卒業できるかが決まる?!
私の場合、大学院一年生の12月~1月の年末年始休暇の時にテーマを探しました。
「授業を通して疑問点が浮かんだら、それを論文のテーマにする。」
ということを入学後の授業の際にゼミの担当教授から教わりました。
しかし、、、、、
全然テーマになりそうなことが思いつきません。。。
私の場合、大学院の授業は基本的な論点や過去の有名な判決を勉強していくというスタイルで進めていきますので、すでに何らかの解決がある論点ばかりで、論文にできるほどのテーマは何も見つかりませんでした。
金子教授の「租税法」、判例を集めた「租税法百選」、「ケースブック租税法」など基本的な本は読んでいてもこれといったテーマが決まりませんでした。
「そもそも何が問題となっているのか全く分からない」
多くの方がこの状態からのスタートだと思います。
テーマが決まらず2年で卒業できなかった方
テーマが決まっていたけど、テーマ選びに時間が掛かり2年で卒業できなかった方
できる限り、早くにテーマを決めて書き進めて、
2年以内に卒業には、テーマ選びが重要だ!
そんなことは分かっているけど、
テーマがなかなか決まらない。。。
そんな方にオススメのテーマ選び方法です。
それは、
科目免除をしている大学院のHPを検索し、過去の卒業生がどんなタイトルの論文を書いたのかを調べること
です。
コツとしては、「タイトルだけを見ること。」です。
文章自体を見てはいけません。
あくまでもオリジナルの論文を書く必要がありますので、過去の論文の内容に引っ張られてはいけません。
タイトルから問題点を推測して、自分ならこのような論文を書くといった、論文構成を組み立てます。
問題提起、それに対する結論がぼんやりと浮かぶことがテーマ選びの最重要課題だと思います。
問題提起だけできても、着地点である結論をある程度考えてから論文を書き進めないと、後で結論が書けない論文に仕上がる可能性もあります。
そのため、最初に結論もある程度は考えておくことをオススメします。